NGヘアケア10選(絶対やめるべき行動)
「ちゃんとケアしているつもりなのに、なぜか髪がパサパサ」「美容院では褒められない…」そんなモヤモヤの原因は、実は毎日の何気ないヘアケア習慣に潜んでいることが多いです。
この記事では、髪と頭皮のプロ目線で「絶対やめたほうがいいNGヘアケア」を10個ピックアップし、なぜ良くないのか・代わりにどうすればいいのかを分かりやすく解説します。今日からやめるだけで、数週間後の手触りが変わるはず。自分のクセと照らし合わせながら読んでみてください。
NGヘアケア① 熱すぎるお湯で髪と頭皮を洗う
「熱いシャワーのほうがスッキリするから」と、40度以上のお湯で髪を洗っていませんか?
熱いお湯は、頭皮や髪に必要な皮脂まで一気に流してしまい、乾燥・かゆみ・パサつきの原因になります。
特に、乾燥毛・カラー毛・敏感肌の人は要注意。お風呂から出たあとに頭皮がつっぱる感覚があるなら、お湯の温度が高すぎるサインです。
おすすめは「36〜38度くらいのぬるめ」。
最初の予洗いも、シャンプーのすすぎも、同じ温度で丁寧に行うだけで、髪のうるおい残り方が変わります。
NGヘアケア② 濡れたまま放置・自然乾燥に任せる
「ドライヤーが面倒だから」「寝る時間がないから」と、タオルドライのまま放置したり、半乾きで寝てしまうのは、髪にとってかなりのダメージです。
濡れている状態の髪は、キューティクルが開いていてとてもデリケート。
そのまま放置すると、
・枕や衣服との摩擦でキューティクルがはがれる
・頭皮が蒸れてニオイやかゆみ、フケの原因になる
・うねりや寝ぐせがつきやすくなる
と、良いことがひとつもありません。
理想は「タオルドライ → 洗い流さないトリートメント → ドライヤーで根元から完全に乾かす」流れを寝る前のルーティンにすること。
どうしても疲れている日は、最低限「頭皮と根元だけはしっかり乾かす」だけでも、かなり違います。
NGヘアケア③ シャンプーを直接地肌につけてゴシゴシ洗う
忙しいとついやってしまいがちなのが、シャンプーを手で軽く伸ばしていきなり頭皮にベチャッと乗せ、そのままゴシゴシこする洗い方。
これを続けると、
・一部に成分が濃く付きすぎて頭皮トラブルの原因に
・摩擦ダメージで髪が切れやすくなる
・すすぎ残しも発生しやすい
など、デメリットだらけです。
正しい手順は、
- ぬるま湯で1〜2分かけてしっかり予洗い(これで汚れの7割は落ちる)
- シャンプーは手のひらでよく泡立ててから、頭皮になじませる
- 指の腹で「マッサージするように」洗う(こすらない)
という流れ。「泡で洗う」イメージを持つだけで、髪への負担はグッと軽くなります。
NGヘアケア④ トリートメントを地肌につける
「頭皮も一緒に保湿されそう」と思って、トリートメントやコンディショナーを頭皮からベッタリ塗っていませんか?
トリートメントは基本的に「髪用」の処方。頭皮につけると、
・毛穴詰まり
・ベタつき・ニオイ
・かゆみ・炎症
の原因になる可能性があります。
塗るのは「耳から下」を目安に。
中間〜毛先を中心に、ダメージが気になる部分へなじませたあと、目の粗いコームでとかすと、均一に行き渡ります。
頭皮の保湿をしたい場合は、専用の頭皮用ローションや美容液を使うようにしましょう。
NGヘアケア⑤ 目の細かいブラシで濡れ髪をガシガシとかす
お風呂上がり、絡まった髪を無理やりブラシでとかしていませんか?
濡れた髪は伸びやすく切れやすい状態です。そこに目の細かいブラシで力任せに通すと、キューティクルがはがれ、枝毛・切れ毛の原因になります。
おすすめは、
・まずは手ぐしで大まかにほぐす
・目の粗いコームや濡れ髪対応のブラシで、毛先から少しずつとかす
・無理にひっぱらず、引っかかるところは手でほぐしてから
という優しいステップ。「毛先→中間→根元」の順番で少しずつとかすだけで、髪へのダメージは大きく減らせます。
NGヘアケア⑥ 毎日のように高温アイロン・コテを使う
ツヤっとしたストレートや巻き髪は魅力的ですが、毎日180〜200度以上の高温アイロンやコテを当て続けるのは、髪にとってかなり過酷です。
・タンパク質変性(髪の中身が“焦げる”イメージ)
・パサつき、ゴワつき
・カラーの色落ちが早くなる
など、積み重なるほど修復が難しくなります。
できれば、
・温度は150〜160度前後に下げる
・同じ場所に何度もスルーしない
・スタイリングの前に、必ず熱保護効果のあるミストやオイルを使う
といった工夫を。
「毎日しっかり巻く」のではなく、「ここぞという日だけしっかり」「普段は低温で軽くクセ付け」など、メリハリをつけるのも大切です。
NGヘアケア⑦ 1日に何度もシャンプーする
汗や皮脂が気になるからといって、朝晩2回以上シャンプーをする習慣もNGです。
洗えば洗うほど、頭皮に必要な皮脂まで奪ってしまい、逆に脂っぽくなったり、かゆみ・フケを呼び込んだりします。
・基本は「1日1回」で十分
・どうしてもベタつきが気になる日は、お湯だけで軽く流すか、ドライシャンプーや頭皮用ミストを活用する
脂性肌さんほど「優しく洗う」「保湿もする」バランスが大切。“汚れを落とす”だけでなく、“頭皮状態を整える”イメージを持ちましょう。
NGヘアケア⑧ 合わないシャンプー・カラー剤を我慢して使い続ける
・シャンプーを変えたら急にかゆくなった
・カラーのあと、何日もヒリヒリするのが当たり前になっている
こうしたサインを「体質だから仕方ない」と放置するのは危険です。
合わない成分を使い続けることで、
・慢性的な炎症
・バリア機能の低下
・抜け毛や薄毛リスクの増加
など、長期的なトラブルにつながる可能性があります。
・かゆみ・赤み・湿疹が出る
・フケが急に増えた
・洗ってもベタつく
といった変化があれば、使用を中止して、低刺激タイプやサロンで相談できるアイテムに切り替えることが大切です。
NGヘアケア⑨ ゴムを強く結び続けて同じ位置で縛る
ポニーテールや一つ結びを「いつも同じ位置・同じゴム」でしていると、その部分だけ集中的に負担がかかり、
・結び目の部分の切れ毛
・生え際の毛が切れやすくなる
・牽引性脱毛症(結ぶことで起こる薄毛)のリスク
などにつながります。
対策としては、
・締め付けが強すぎるゴムは避ける(シリコンゴム、細すぎるゴムなど)
・できるだけシュシュや柔らかいヘアアクセを使う
・結ぶ位置を日によって少し変える
・おうちではゆるくまとめるだけにする
など、「同じ場所に負担をかけ続けない」ことがポイントです。
NGヘアケア⑩ スタイリング剤や皮脂を落としきれていない
意外と多いのが、「スタイリング剤をしっかり使っているのに、クレンジングが不十分」なパターン。
ワックス・オイル・スプレーなどを毎日重ねると、普通のシャンプーだけでは落とし切れないこともあります。
・頭皮のベタつき、におい
・毛穴詰まり
・ボリュームダウン、ぺたんこ髪
などが続く場合は、クレンジング不足を疑ってみましょう。
おすすめは、
・週1回の頭皮クレンジング(クレンジングシャンプーやスカルプケア)
・スタイリング剤は「必要な日だけ」「必要な量だけ」にする
・シャンプー前の“お湯だけ予洗い”をしっかり行う
「落とすケア」と「与えるケア」のバランスが取れていると、髪は自然と扱いやすくなります。
今日からやめたいNGヘアケアを見直して、“素の髪”を取り戻す
ここまで、絶対にやめたいNGヘアケア10個を紹介しました。
- 熱すぎるお湯で洗う
- 濡れたまま放置・自然乾燥
- シャンプーを直接地肌にのせてゴシゴシ
- トリートメントを頭皮につける
- 濡れた髪を目の細かいブラシでガシガシ
- 高温アイロン・コテを毎日当てる
- 1日に何度もシャンプーする
- 合わないシャンプー・カラー剤を我慢して使い続ける
- 同じ位置を強く結び続ける
- スタイリング剤や皮脂を落とし切れていない
どれも「ついやってしまいがち」な行動ばかりですが、今日から少しずつやめていくだけで、髪と頭皮のコンディションはじわじわと変わっていきます。
すべてを完璧に変えようとしなくて大丈夫です。
まずは、
・お湯の温度を少し下げてみる
・寝る前にだけは必ず乾かす
・トリートメントを頭皮につけないようにする
など、できそうなところから1〜2個選んで実践してみてください。
髪は、毎日の積み重ねにとても正直なパーツです。
数週間〜数ヶ月後、「あれ、最近まとまりやすいかも」「美容師さんに褒められた」という変化を、きっと感じられるはず。
NGヘアケアを手放して、“素の髪”が持っている本来の美しさを、一緒に育てていきましょう。

