ヘアオイルの正しい使い方と量の目安
ヘアオイルは、髪のパサつき・広がり・乾燥・ダメージをケアするために欠かせないヘアアイテムのひとつです。
しかし、実は「正しい使い方をしていないと効果が半減してしまう」ことを知っていますか?
ヘアオイルは少量で伸びやすく、使い方によっては髪が重く見えたり、ベタつきの原因になったりします。逆に、適切な量を正しいタイミングで使えば、美容室帰りのようなツヤとうるおいを毎日キープすることもできます。
この記事では、髪質別の最適な量の目安、濡れた髪・乾いた髪での違い、NGな使い方、プロが教える仕上がりが変わるコツをまとめて紹介します。
今日から実践できる内容ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
なぜヘアオイルは“使い方”が重要なのか
ヘアオイルは、ほんの少しの量で髪の表面に膜をつくり、摩擦や熱から守ったり、うるおいを閉じ込める役割があります。
しかし、その「膜」が強すぎると重く見えたり、ムラになるとベタついたりと、逆効果になることも。
ヘアオイルの正しい使い方を知ると、
- 髪がふんわり仕上がる
- ツヤの質が変わる
- ダメージ補修効果が最大化
- 広がりを抑える
- 朝のスタイリングが長持ちする
など、使うほどに髪が扱いやすくなります。
ヘアオイルは“濡れた髪”につけるのが基本
最も重要なポイントは、ヘアオイルは濡れた髪に使うことがベストということ。
濡れた髪はキューティクルが開いており、水分と一緒にオイルが入りやすく、伸びもよくなります。
そのため、少量でしっかりとうるおいを閉じ込め、重くならずにまとまりやすくなります。
濡れた髪に使うと良い理由
- 少量で広範囲に伸びる
- 内部まで浸透しやすい
- キューティクルの保護力が高まる
- ドライヤーの熱ダメージを防ぐ
- 仕上がりが自然で軽い
とくに乾燥しやすい髪やダメージが気になる人は、ドライ前のオイルが必須です。
ヘアオイルの量の目安は“髪の長さごとに”変わる
ヘアオイルの量が多いほどよくないのは事実ですが、
「少なすぎても効果が出にくい」という難しさがあります。
適切な量を知れば、一日中ベタつかずツヤが続く髪へと変わっていきます。
ショートヘア:1滴が基本
ショートは髪の表面積が少ないため、1滴で十分。
つけすぎると前髪が割れたり、根元がペタッとしやすいので、ほんの少量を手に広げて毛先にのみ使用します。
ボブ〜ミディアム:1〜2滴
髪の中間~毛先までしっかり伸ばす必要があります。
ポイント
- 毛先に1滴
- 足りなければ1滴だけ追加
これ以上つけると動きが失われるため注意です。
セミロング:2〜3滴
セミロングは広範囲に広がりやすいため、やや多めでも問題ありません。
おすすめの塗り方
- 毛先中心に2滴
- 手のひらに残った分を中間に薄く伸ばす
- 表面はつけない(ベタつき防止)
ロング:3〜4滴
ロングは水分が抜けやすく乾燥しやすいので、
しっかり補給する必要があります。
ただし、4滴までにとどめるのが理想。
それ以上は重くなりやすく、翌日にはベタつきが残ることもあります。
髪質別:ヘアオイルの適正量と使い方のコツ
髪の長さだけでなく、「髪質」も仕上がりに大きく影響します。
猫っ毛・細い髪
とにかく少量で十分。
おすすめは以下の使い方。
- 濡れた髪に1〜2滴
- 表面にはつけない
- 根元付近は避ける
- 手に広げて“薄膜”のように塗る
軽いオイル(揮発性シリコン、スクワラン)が相性◎です。
普通毛
- 濡れた状態で2〜3滴
- 毛先から中間へ
- 乾かした後に1滴だけ表面へ
オイルの伸びを利用して、少しずつ丁寧に塗るのがポイント。
太い髪・広がりやすい髪
太い髪はオイルが吸着しにくいため、やや多めでも問題なし。
- 濡れた状態で3〜4滴
- 乾かす前にしっかり揉み込む
- 特に毛先に厚めに塗る
重ためのオイル(シアバター系・アルガンなど)も使いやすい髪質です。
くせ毛・ウェーブ毛
くせ毛は水分量の偏りが大きいため、
「しっとり系のオイル」が合います。
- ドライ前に2〜3滴
- 乾かす前に手ぐしで均一に広げる
- 仕上げに毛先だけ追加で1滴
カールの形が整いやすく、湿気対策にもなります。
ダメージ毛・ブリーチ毛
ダメージ毛は水分保持力が低いため、
ドライ前のオイル+仕上げオイルのダブル使いがおすすめ。
- ドライ前に2〜4滴
- 乾いた後に1滴だけ毛先へ
- 軽めではなく補修力のあるオイルが良い
加水分解ケラチン・CMC・シリコン入りが相性良し。
乾いた髪につける場合の量と注意点
乾いた髪にヘアオイルをつけるのはNGではありません。
ただし、ベタつきやすいので量とつけ方を工夫する必要があります。
乾いた髪の適量:濡れた髪の1/3が目安
- ショート:米粒1つ分
- ミディアム:1滴
- ロング:1〜2滴
乾いた髪はオイルがダイレクトに乗るため、
少量で十分です。
乾いた髪につける正しい手順
- 手のひら全体に薄く伸ばす
- 表面ではなく“内側”から毛先になじませる
- 最後に表面を手のひらでサッと撫でる程度
根元には絶対につけないようにします。
ヘアオイルのNGな使い方
オイルの使い方を間違えると、逆に髪が扱いにくくなることがあります。
1. 手に広げずにつける(ムラの原因)
オイルを直接髪につけるのはNG。
必ず手のひらで体温を使って伸ばしてください。
2. 根元につける
根元がつぶれたり、地肌のべたつきの原因になります。
3. 乾いた髪に大量に使う
一度に多くつけると、油っぽく見えたり、束感が不自然になります。
4. 濡れたまま放置してしまう
オイルをつけても、放置すると髪内部に水分が残り、逆に傷みます。
必ずドライヤーでしっかり乾かしてください。
5. タオルドライが甘い状態で使う
髪がびちょびちょの状態では、
オイルが薄まり十分に効果が発揮できません。
ヘアオイルの効果を最大化する“仕上がり別の使い分け”
髪の仕上がりは、つけるタイミングと量で自由に調整できます。
ツヤを出したいなら:乾いた後に少量だけ追加
表面を手のひらで撫でるようにすると自然なツヤが出ます。
しっとりさせたいなら:ドライ前のオイルを多めに
湿気対策にも効果的。
ふんわり仕上げたいなら:軽めオイルを1〜2滴だけ
猫っ毛は特にこの使い方が相性◎。
巻き髪の持ちを良くしたいなら:アイロン前に薄く塗る
熱ダメージを抑え、巻きが取れにくくなります。
まとめ:正しく使えばヘアオイルは“髪質改善レベル”の効果を発揮する
ヘアオイルは、使い方と量さえ間違えなければ、
日常のヘアケアの中でも最も効果を実感しやすいアイテムです。
今日覚えるべきポイントは以下の通りです。
- 基本は濡れた髪に使う
- ショート1滴、ミディアム2滴、ロング3〜4滴
- 髪質によって適量は変わる
- 乾いた髪には少量のみ
- 根元につけない
- 手のひら全体に伸ばしてから毛先に塗る
正しい量を守れば、ヘアオイルは髪に自然なツヤと柔らかさを与え、
朝のセットも夜までしっかりキープできるようになります。

