カラー後の退色を防ぐホームケア

ヘアカラーをした直後は、鏡を見るたびに気分が上がるほど髪がきれいに見えます。しかし数週間もすると「思ったより早く色が抜けた」「サロンで仕上がった色が持続しない」と感じる人は多いのではないでしょうか。実は、カラー後の退色スピードはサロンの技術だけではなく、自宅での過ごし方やヘアケア習慣によって大きく変わります。毎日のシャンプーや乾かし方、紫外線対策まで、ちょっとした意識で色持ちは驚くほど良くなります。本記事では、今日から取り入れるだけで退色を防ぎ、カラーの美しさを長くキープするホームケア方法を分かりやすく解説します。

ここからは日常でできることを順番に紹介していくので、無理なく続けられる方法が見つかるはずです。

なぜカラーはすぐに退色してしまうのか

ヘアカラーが落ちやすい原因は複数ありますが、最も大きなポイントは髪の内部構造が変化していることです。

カラー剤は髪のキューティクルを開き、内部に染料を入れることで色を定着させます。

しかしキューティクルが開いたままの状態は非常に不安定で、熱や摩擦、水分に弱くなっているため、染料が外に流出しやすくなります。

さらに日常生活の中には退色を早める要因が潜んでいます。

・高すぎる温度のシャワー

・紫外線

・摩擦

・合わないシャンプー

・濡れたまま放置

これらの積み重ねが、カラーが長持ちしない原因に。

退色を防ぐためにカラー後すぐにやるべきこと

カラー当日からのケアが、その後の色持ちを大きく左右します。

24時間は髪を濡らさない

カラー当日は、まだ染料が完全に定着していません。

なるべく髪を濡らさず、シャンプーもしないようにしましょう。

これによって染料の流出が減り、色持ちが良くなります。

熱ダメージに注意する

ヘアアイロンやコテは髪表面のタンパク質を硬くし、退色を早める原因になります。

当日はスタイリングの熱をできるだけ避け、翌日以降も高温は控えめにするのが理想です。

退色を防ぐシャンプーの選び方

毎日のシャンプーは色持ちに直結します。

アミノ酸系シャンプーを選ぶ

洗浄力が強すぎるシャンプーは、染料まで落としてしまうことがあります。

おすすめはアミノ酸系や弱酸性の優しいタイプ。

・ココイルグルタミン酸

・ラウロイルメチルアラニン

・ココイルメチルタウリン

これらの成分が含まれているものは、カラー毛にもやさしいです。

カラー専用シャンプーも効果的

紫シャンプーやカラーキープシャンプーは、褪色を補正してくれるため効果的です。

ただし使いすぎると髪がキシむことがあるため、週に数回の使用がおすすめです。

正しい洗い方で退色を防ぐ

シャンプーのやり方を少し工夫するだけで、かなり色落ちが変わります。

38℃前後のぬるま湯ですすぐ

熱いお湯はキューティクルを開かせてしまい、色が流出しやすくなります。

ぬるめのお湯で洗うことでキューティクルが閉まりやすくなり、色が長持ちします。

泡をたっぷり作って摩擦を防ぐ

泡立てずにこすってしまうと摩擦が起き、退色が進みます。

シャンプーは手で泡立ててから髪につけるようにしましょう。

髪同士をこすらない

毛先を揉むように洗うのはNGです。

根元の汚れを落とすイメージで、毛先は泡をなじませる程度でOK。

ドライヤーの使い方も退色を左右する

乾かし方一つでも色持ちに差が出ます。

濡れたまま放置しない

濡れた髪はキューティクルが開いているため、染料が流れ出しやすい状態。

タオルドライしたら早めに乾かすようにしましょう。

ドライヤーは根元から乾かす

根元から乾かすことで髪の内部の水分を飛ばしやすくなり、毛先の乾かしすぎも防げます。

その結果、毛先のパサつきや退色を抑えることができます。

最後に冷風でキューティクルを閉じる

冷風を当てると髪表面が整い、ツヤと色持ちがアップします。

退色を防ぐための日常ケア

毎日の生活の中にも注意すべきポイントは多くあります。

紫外線対策をする

紫外線は髪の色素を分解し、退色を早める大きな原因です。

外出時は帽子をかぶったり、ヘア用UVスプレーを使いましょう。

摩擦を減らす

摩擦はキューティクルを傷つける原因。

・髪を結ぶときはやさしい素材のゴム

・寝るときはシルクの枕カバー

・コートの襟にこすれないよう注意

これだけでかなり色が持ちます。

ヘアオイル・トリートメントの活用

ヘアオイルやトリートメントは退色を遅らせる強い味方です。

ヘアオイルでコーティングする

オイルは髪を守る膜を作るため、水分や紫外線から髪を守ってくれます。

週1〜2回の集中ケア

ヘアマスクや集中トリートメントを取り入れることで、カラー後の髪の補修効果が高まり、色持ちも良くなります。

カラーを長持ちさせる生活習慣

最後に、髪の内側から退色を防ぐために役立つ生活習慣を紹介します。

・タンパク質をしっかり摂る

・睡眠をきちんととる

・ストレスをためない

・過度なアイロンの使用を控える

健康な髪はカラーも定着しやすいため、美しい色を長く楽しめます。

まとめ

退色を防ぐためには、サロンでの施術だけでなく毎日のホームケアが重要です。

シャンプーの選び方

ぬるま湯で洗う

摩擦を減らす

すぐに乾かす

紫外線対策をする

これらを習慣にするだけで、色持ちは劇的に改善します。

今日からできることばかりなので、ぜひ毎日のケアに取り入れて、カラーの美しさを長く楽しんでください。