正しいシャンプー方法(保存版)

毎日何気なく行っているシャンプーですが、実は髪質や頭皮環境を大きく左右する重要なケアです。間違った洗い方を続けると、乾燥・ベタつき・フケ・抜け毛・広がりなど、さまざまなトラブルにつながります。

一方で、正しいシャンプーの方法を身につけると、髪は驚くほど扱いやすくなり、頭皮も健やかな状態をキープできます。

ここでは、美容師が実際に指導する手順をもとに、誰でも今日から実践できる“正しいシャンプー方法”を保存版としてまとめました。

毎日のシャンプーを少し変えるだけで、髪の状態は大きく変わります。ぜひあなたのヘアケア習慣に取り入れてください。

正しいシャンプーの目的とは?

シャンプーは「髪を洗うもの」というイメージが強いですが、本来の目的は頭皮環境を整えることです。頭皮の皮脂・汗・スタイリング剤・ほこりをやさしく落とし、髪が育ちやすい状態をつくる役割があります。

髪の毛自体はケラチンという硬いタンパク質でできているため、多少の汚れがついても頭皮ほど影響を受けません。しかし頭皮が汚れていると、毛穴に皮脂が詰まってハリ・コシのない髪になったり、抜け毛が増える原因にもなります。

さらに、正しい洗い方は髪の「摩擦ダメージ」を防ぎ、まとまりやすい質感づくりにもつながります。

シャンプーの本当の目的

・頭皮環境を整える

・毛穴の汚れを落とす

・髪の摩擦ダメージを防ぐ

・髪の土台を整える

これらを理解したうえで、正しい洗い方に取り組んでいきましょう。

正しいシャンプー方法の全体ステップ

シャンプーは以下のステップで行うと効果的です。

  1. 予洗い(お湯だけで1〜2分洗う)
  2. シャンプーを泡立てる
  3. 指の腹で頭皮を洗う
  4. 髪ではなく頭皮を意識する
  5. しっかりすすぐ
  6. トリートメントは毛先中心につける
  7. タオルで優しく水分を取る

シンプルに見えますが、実はほとんどの人がどこかのステップで間違った方法を行っています。

ここからは各ステップを詳しく解説していきます。

1. 予洗いは1〜2分かけてしっかり行う

正しいシャンプーの中でも特に大事なのが「予洗い」です。

多くの人が数秒で済ませてしまいますが、お湯だけで1分以上かけて頭皮と髪をしっかり濡らすだけで、実は汚れの7〜8割は落ちます。

予洗いのメリット

・皮脂汚れが浮きやすくなる

・摩擦が減り髪のダメージを防ぐ

・シャンプーの泡立ちが良くなる

・頭皮の毛穴が開いて汚れが落ちやすくなる

シャワーヘッドを頭皮に近づけ、指を通しながらお湯をいきわたらせるようにしましょう。

2. シャンプーは泡立ててから乗せる

シャンプーを手に取り、そのまま髪につけていませんか?これは摩擦ダメージの原因になります。

手のひら、もしくは泡立てネットを使ってしっかり泡立ててから頭皮にのせましょう。

泡立てる理由

・摩擦が減る

・少量でしっかり洗える

・頭皮全体に均一に広がる

泡が少ないと指が頭皮に直接当たりすぎてしまい、かゆみや乾燥、フケの原因になります。

3. 指の腹でやさしく頭皮を洗う

シャンプーで洗うべき箇所は「髪」ではなく「頭皮」です。

爪を立てると頭皮が傷つくので、必ず指の腹で洗います。

洗い方のコツ

・頭皮をこするより「動かす」イメージ

・指を横に滑らせず、地肌を押すように洗う

・髪をこすり合わせない

・生え際、こめかみ、襟足、後頭部を重点的に

頭皮をマッサージするように洗うことで血行も促進され、髪が育つ環境が整います。

4. 洗う順番は「頭皮の汚れやすい場所」から

汗や皮脂が多く分泌される場所を優先して洗うと、汚れが効率よく落ちます。

おすすめの順番

  1. 生え際
  2. 頭頂部
  3. こめかみ
  4. 後頭部

特に後頭部は洗い残しが多いため、丁寧に指を動かして洗いましょう。

5. すすぎはシャンプー以上に時間をかける

最も多いトラブル原因が「すすぎ不足」です。

泡が残ったままだと

・かゆみ

・フケ

・頭皮の炎症

・ニオイ

・ベタつき

など、あらゆる不調につながります。

すすぎの目安

・最低1分

・髪を持ち上げて頭皮を直接洗い流す

・生え際と後頭部は特に丁寧に

美容師は「シャンプーの2倍の時間をかけてすすぐべき」と言うほどです。

6. トリートメントは毛先だけにつける

トリートメントは頭皮につける必要はありません。毛穴詰まりの原因になるため、必ず毛先中心に塗布します。

コツ

・中間から毛先にかけてつける

・粗めのコームでとかすと浸透力UP

・数分置くとより効果的

トリートメントは髪の内部に水分や油分を補給し、外側のキューティクルを整えるものです。頭皮につけると逆効果になります。

7. タオルドライは擦らず「押す」

濡れた髪は最もダメージを受けやすい状態です。タオルでゴシゴシこするとキューティクルが剥がれる原因になります。

正しい拭き方

・水分をタオルで挟み「押す」「吸わせる」

・根元と毛先を分けて行う

・タオルは柔らかい素材を使う

タオルドライを丁寧にするだけで、乾かしたあとのまとまりが大きく変わります。

シャンプー時にやりがちなNG行動

正しい方法を知ると同時に、NG行動を避けることも大切です。

やりがちなNG

・ゴシゴシ強く洗う

・シャンプーを泡立てずに使う

・爪を立てる

・熱すぎるお湯(40度以上)で洗う

・すすぎ不足

・一日に何度も洗う

・頭皮につけるタイプではないトリートメントを地肌に塗る

これらは頭皮の乾燥や皮脂過多を招き、抜け毛・フケ・ベタつき・かゆみの原因になります。

髪質別のシャンプーのポイント

髪質や頭皮の状態によって、適したシャンプーの方法や選ぶべきアイテムが少し変わります。

乾燥しやすい髪

・お湯の温度は36〜38度に

・洗浄力が強いシャンプーは避ける

・予洗いを丁寧に

・頭皮化粧水を併用

脂性頭皮

・泡パックを短時間行うと毛穴の汚れが取れやすい

・一度目は軽く洗い、二度目でしっかり洗う

・お湯はぬるめに

・洗いすぎに注意

くせ毛

・摩擦に弱いため泡をしっかり立てる

・タオルドライは特に丁寧に

・ドライ前にアウトバストリートメントを必ず使う

髪質に合わせることで、シャンプーの効果はさらに高まります。

シャンプーをより効果的にするコツ

正しいシャンプー方法に加えて、次のポイントも意識するとさらに髪が整いやすくなります。

・週1回の頭皮クレンジングを取り入れる

・入浴前に軽くブラッシング

・枕カバーをこまめに洗う

・髪を濡れたまま放置しない

・ドライヤーは根元から乾かす

これらを習慣にすると、頭皮環境が安定し、髪のまとまり・艶・ボリュームが目に見えて変わります。

まとめ

正しいシャンプー方法は、髪と頭皮の健康を保つための基本です。毎日の習慣を少し変えるだけで、髪の状態は驚くほど改善します。

大切なのは

・よく泡立てる

・頭皮を丁寧に洗う

・しっかりすすぐ

・摩擦を与えない

という4つの基本です。

今日のシャンプーから、ぜひ実践してみてください。髪は毎日の積み重ねで必ず変わります。

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