サロン専売シャンプーのメリット・デメリット比較
最近では、市販シャンプーだけでなく「サロン専売シャンプー」を選ぶ人が増えています。
美容師さんがおすすめしてくれるイメージが強く、「髪に良さそう」「高いけど効果がありそう」と感じる人も多いですよね。
一方で、
- 本当に市販と違うの?
- 値段が高いだけじゃない?
- メリットだけでなくデメリットも知りたい
- 自分の髪質に合うか判断できない
こんな悩みもよく聞きます。
この記事では、サロン専売シャンプーのメリット・デメリットを、
美容師の視点 と 一般ユーザーの悩みに寄り添った視点 の両方から、しっかり比較しながら解説します。
サロン専売シャンプーが自分に向いているのか、
市販で十分なのか、
あなたにとっての“正しい選択”ができるように丁寧にまとめました。
サロン専売シャンプーとは?市販と何が違うの?
まず、「サロン専売シャンプー」という言葉は、以下のような特徴を持つものを指します。
- 美容室で購入できる
- プロ用に開発されている
- 成分が市販より高品質
- ダメージケア・頭皮ケアなど目的別に細かく選べる
つまり、市販より“専門性の高いシャンプー”という位置づけです。
【メリット①】洗浄成分の質が高い
サロン専売シャンプー最大のメリットが、洗浄成分の質の高さです。
市販シャンプーはコストを抑えるために、洗浄力の強い石油系成分(ラウレス硫酸Naなど)が使われやすいのに比べ、
サロン専売は 髪と頭皮に優しいアミノ酸系を中心に使用 しています。
よく使われるアミノ酸系成分
- ココイルメチルタウリンNa
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ココイルグルタミン酸Na
これらは、低刺激なのに汚れはしっかり落ちる、“質の良い洗浄剤”です。
敏感肌や乾燥に悩む人、カラー・パーマをしている人にとっては大きなメリットになります。
【メリット②】補修成分が高濃度で配合されている
サロン専売シャンプーは、
髪を内部から補修する成分が高濃度で配合されています。
代表的な補修成分には以下があります。
- 加水分解ケラチン
- 加水分解コラーゲン
- セラミド
- CMC(細胞間脂質)
- ペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)
ダメージ毛の穴を埋め、髪の強度を上げる働きがあります。
市販シャンプーにも補修成分はありますが、配合濃度は低め。
サロン専売は配合量が多い・質が高い・髪内部に浸透しやすいという違いがあります。
【メリット③】目的別に細かく選べる
サロン専売シャンプーは、髪の悩みに合わせて非常に細かく種類が分かれています。
例えば…
- 乾燥毛向け
- カラーのもちを良くしたい
- ブリーチ毛専用
- くせ毛・広がり対策
- 地肌ケア特化
- ボリュームアップ
- ボリュームダウン
- エイジングケア
市販ではここまで細分化されていません。
「自分の髪質にジャストフィットするもの」が見つかりやすいのがサロン専売の魅力です。
【メリット④】香り・使用感・仕上がりの質が高い
サロン専売シャンプーは、美容室での仕上がりを再現できるように開発されています。
そのため、
- 泡立ちがきめ細かい
- 髪の指通りが良い
- 髪がまとまりやすい
- 香りの質が高く上品
使用感が段違いに良いと感じる人が多いのが特徴。
香りが人工的で強いものが苦手な人も、サロン専売の繊細な香りは心地よく感じやすいです。
【メリット⑤】美容師のアドバイスを受けて選べる
美容室で髪質を見てもらいながら購入できるのも、サロン専売ならでは。
- 今の髪の状態
- 将来的にどうしたいか
- ダメージの度合い
- 乾燥や頭皮の悩み
これらを見たうえで美容師が選んでくれるため、失敗しにくいメリットがあります。
ここまで聞くと「サロン専売一択」に感じるけれど…デメリットは?
もちろん、良い点だけでなくデメリットもあります。
ここからは、購入前に知っておきたいポイントをしっかり見ていきましょう。
【デメリット①】価格が高い(継続しにくい)
サロン専売シャンプー最大のデメリットは 価格の高さ。
市販:300〜1,500円
サロン専売:2,500〜6,000円以上
これだけ差があると「続けにくい」と感じる人が多いのも納得です。
ただし、サロン専売は少量で泡立つため、実際は1本の持ちが良いケースもあります。
【デメリット②】手軽に買えないものもある
最近はAmazonや楽天で買えるサロン専売も増えていますが、
ブランドによっては美容室限定で、店頭でしか買えないものもあります。
すぐに“買い足せない不便さ”はデメリットになりやすいポイントです。
【デメリット③】効果を感じるまでに時間がかかることがある
サロン専売は髪を根本から整える成分が多いため、
「使った瞬間のわかりやすい変化」が出にくいこともあります。
- 1〜2週間使ってやっと変化が出る
- ダメージ毛の場合は1ヶ月以上継続が必要
瞬時にツルツルになるオイル成分とは違い、
“本質的に髪を整えるタイプ”だからこその特徴でもあります。
【デメリット④】髪質によっては「重い」場合がある
特に猫っ毛・細毛の場合、
- 補修成分が多い
- シリコンが濃厚
- しっとり仕上げ
こうしたタイプのサロン専売は、根元がペタっとしてしまうことがあります。
サロン専売=誰でも最強
ではなく、髪質との相性が重要です。
【デメリット⑤】期待しすぎてしまう
サロン専売という言葉が“魔法のように改善してくれる”イメージを作ってしまいがちですが、実際は…
- ダメージが深刻な髪はシャンプーだけでは直らない
- くせ毛は広がりを抑えるが根本的に治るわけではない
- 頭皮トラブルは生活習慣やスキンケアの影響も大きい
シャンプーはあくまで「ケアの一部」ということを知っておくと、過剰な期待をせずに選択できます。
サロン専売シャンプーはどんな人に向いている?
メリット・デメリットを踏まえて、向いている人、向いていない人を整理します。
向いている人
- カラー・パーマの頻度が高い
- ブリーチ毛
- 乾燥・パサつきが強い
- 補修を優先したい
- 頭皮が敏感
- 美容師と相談しながら選びたい
- 髪を長期的に綺麗にしたい
サロン専売は“綺麗な髪を維持したい人”にはとても向いています。
向いていない人
- コストを抑えたい
- 軽い仕上がりが好き(猫っ毛など)
- シンプル処方の方が安心
- 香り強めの方が好き
- すぐ買い足したい
こういう場合、市販の高品質シャンプーで十分なこともあります。
どっちがいい?市販シャンプーと比較してみる
最後に、わかりやすく比較ポイントをまとめます。
市販シャンプーの特徴
- コスパが良い
- 種類が豊富
- 手軽に買える
- 洗浄力が強いものも多い
- ダメージケアは浅め
サロン専売シャンプーの特徴
- 洗浄成分が高品質
- 補修成分が濃厚
- 髪質にフィットしやすい
- 継続で髪質が変わる
- 価格は高め
どちらが“優れている”ではなく、
目的と髪質によって合う・合わないが変わる ということがポイントです。
まとめ:サロン専売シャンプーは「目的が明確な人」ほど満足度が高い
サロン専売シャンプーは、成分・補修力・使用感の点で市販より質が高いことが多く、
特にダメージ毛・乾燥毛・カラー毛には大きなメリットがあります。
しかし、価格や重さ、購入のしにくさなど、デメリットがあるのも事実。
結論としては…
- 髪質改善や本格補修をしたいならサロン専売
- コスパ重視・軽い仕上がりなら市販シャンプーでもOK
目的に合わせて選ぶことで、シャンプー選びの失敗が減り、
“本当に自分に合う一本”に出会うことができます。

