ブリーチ毛の正しいケア|シャンプー・トリートメント選び方
ブリーチをすると、透明感のあるカラーやハイトーンを思い切り楽しめる一方で、
「パサパサする」「引っかかる」「毛先が広がる」「色落ちが早い」など、
髪の悩みが一気に増えがちです。
実際、ブリーチ毛は髪にかかる負担が非常に大きく、
正しいケアをしないとダメージが進行しやすい状態です。
しかし、逆に言えば “ブリーチ毛専用のケア”を正しく行えば、ツヤも手触りも復活し、きれいなハイトーンを長く楽しめる” ということでもあります。
この記事では、ブリーチ毛の専門的な特徴をふまえながら、
今日からすぐに実践できる正しいケア方法と
シャンプー・トリートメントの選び方をやさしく丁寧に解説します。
ブリーチ毛で悩んでいる人にとって、
必ず役立つ内容になっています。
ブリーチ毛が傷む“本当の理由”を知ることが最初の一歩
ブリーチ毛は見た目以上に内部がダメージを受けています。
仕組みを理解することで、なぜ特別なケアが必要なのかがわかります。
ブリーチは“髪の内部を空洞化”させる施術
ブリーチは、髪のメラニン色素を抜くためにとても強い薬剤を使用します。
ブリーチによって起きる主な変化は以下のとおりです。
- キューティクルが開きやすくなる
- 髪の内部のタンパク質が流出する
- 内部がスカスカになる(空洞化)
- 水分が保持できなくなる
- 摩擦・乾燥に弱くなる
つまり、髪のダメージ耐性が大幅に低下するということ。
この状態で普通のケアを続けても、
ブリーチ毛特有のパサつき・広がり・色落ちは改善しにくいのです。
ブリーチ毛の悩みは大きく分けて4つ
ブリーチ毛特有の悩みは、以下の4つに集約されます。
- 乾燥しやすい(手触りが悪い)
- 広がり/ゴワつき
- 絡まりやすい
- 色落ちが早い
そしてこれらの原因は全て、
“内部の水分とタンパク質が不足している”ことにあります。
髪を元のように扱いやすくするには、
水分と栄養を補い、外側を守るケアが必須です。
ブリーチ毛の正しいケア方法(基本編)
ここからは、ブリーチ毛を守りながら扱いやすくする
ホームケアの基本を紹介します。
1. シャンプーはアミノ酸系“絶対条件”レベルで必須
ブリーチ毛は洗浄力が強すぎるシャンプーを使うと、
必要な水分や成分がさらに流れ出てしまいます。
おすすめは、アミノ酸系のやさしい洗浄成分。
代表的な成分は以下のとおりです。
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルメチルタウリンNa
- ココイルアラニンNa
これらは髪に必要なうるおいを保ちながら洗えるため、
ブリーチ毛との相性が抜群です。
逆に、以下はブリーチ毛には不向きです。
- ラウレス硫酸Na
- ラウリル硫酸Na
- オレフィンスルホン酸Na
洗浄力が強く、乾燥・広がりが悪化する可能性があります。
2. トリートメントは“内部補修+高保湿”の2軸が重要
ブリーチ毛は内部のタンパク質が抜けているため、
トリートメントでしっかり補給してあげる必要があります。
おすすめ成分は、
- 加水分解ケラチン(補修)
- 加水分解コラーゲン(保湿)
- セラミド(保水)
- アミノ酸(栄養補給)
特に、加水分解ケラチンは
ブリーチダメージに効果的で、
「髪の芯」を補うイメージです。
また、ブリーチ毛は油分が不足しやすいので、
ヘアマスクや濃厚トリートメントも週1〜2回で取り入れるのがおすすめ。
3. タオルドライは“押し当てる”だけにする
ブリーチ毛は濡れている時に最もダメージが進みます。
摩擦を最小限にするため、
- こすらず押し当てる
- 中間→毛先の順に水分をとる
- マイクロファイバータオルを使う
この3つを徹底するのがおすすめです。
4. ドライヤーは“根元→中間→毛先”の順番で
乾かし方が丁寧だと、
ブリーチ毛でも驚くほど手触りが良くなります。
乾かす順番は、
- 根元
- 中間
- 毛先
の順が正解。
毛先は乾かしすぎるとパサつくため、
“最後にサッと仕上げる程度”で大丈夫です。
最後に冷風でキューティクルを閉じると、
ツヤが出て色持ちがよくなります。
5. 洗い流さないトリートメントはミルクとオイル併用が最強
ブリーチ毛は“水分+油分”がどちらも不足しています。
そのため、1種類だけでは保湿が不十分なことが多いです。
おすすめは、
- ミルクで水分補給
- オイルで水分を閉じ込める
という2ステップ。
特に毛先は乾燥がひどくなりやすいので、
毎日必ずケアをしてあげると手触りが変わります。
ブリーチ毛に合うシャンプーの選び方(成分編)
ここからは「選び方」をさらに詳しく解説します。
1. 洗浄力が優しすぎないアミノ酸系が最適
ブリーチ毛は水分を保持しにくいので、
洗浄力が強いと乾燥が悪化します。
ただし、洗浄力が弱すぎると汚れが落ちず、
頭皮環境が悪くなる可能性も。
そのため、次の成分バランスが理想です。
- アミノ酸系が中心
- 泡立ちが良い
- 保湿成分が多い
アミノ酸系でも“軽すぎないタイプ”が
ブリーチ毛には合っています。
2. 補修成分が上位にあるものを選ぶ
成分表は配合が多い順に書かれているため、
補修成分が早めに出てくる製品が優秀です。
チェックすべき成分:
- 加水分解ケラチン
- 加水分解シルク
- ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(ペリセア)
- セラミドNP / AP / EOP
- ポリクオタニウム-51(保湿)
これらは髪質を内側から補強し、
広がりを抑え、ツヤを与えてくれます。
ブリーチ毛に合うトリートメントの選び方(機能編)
トリートメントは、
補修力と保湿力の両方が必要です。
1. 内部補修ができるタイプを優先
内部補修成分が豊富だと、
ブリーチで空洞化した部分を埋めてくれます。
特に、ケラチンとペリセアはブリーチ毛に効果的です。
2. 油分の種類にも注目
ブリーチ毛は乾燥しやすいので油分が必要ですが、
重すぎるオイルは逆効果です。
相性が良い油分:
- アルガンオイル
- ホホバオイル
- シアバター
これらは保湿力がありながら、
髪を重くしすぎません。
3. ヘアマスクは週1〜2回
ヘアマスクは“集中補修アイテム”として
週1〜2回取り入れると効果的。
特に以下の場合は必須です。
- ブリーチ2回以上
- 表面のパサつきがひどい
- トーンが高い
ヘアマスクは少し重くなりやすいので、
毎日ではなく使い分けるのがポイント。
ブリーチ毛を美しく保つための生活習慣
ヘアケアと同じくらい大切なのが、
毎日の生活習慣です。
1. 髪を濡らしたまま寝ない
ブリーチ毛は濡れているときが最も傷みます。
必ずしっかり乾かしてから寝ましょう。
2. 摩擦を減らす寝具を選ぶ
おすすめ:
- シルク枕カバー
- ナイトキャップ
摩擦が減り、
朝の広がり・絡まりが大幅に減ります。
3. 紫外線対策をする
紫外線は髪のタンパク質を壊すため、
ブリーチ毛にとって大敵です。
外出時はUVスプレーや帽子で守りましょう。
まとめ:ブリーチ毛は“正しいケア”で必ず扱いやすくなる
ブリーチ毛はダメージを受けやすい髪質ですが、
適切なケアをすればツヤも柔らかさも戻り、
きれいなハイトーンを長く楽しむことができます。
重要なのは、
- アミノ酸系シャンプー
- 内部補修トリートメント
- 摩擦を減らす習慣
- ミルク+オイルの保湿
- ドライヤーの丁寧な乾かし方
- UV・生活習慣の見直し
これらを少しずつ習慣にするだけで、
髪の扱いやすさは驚くほど変わります。
明日からのケアを見直して、
ブリーチ毛でもツヤのある理想の髪を育てていきましょう。

