くせ毛が広がる本当の理由|湿気・水分量との関係を解説
くせ毛は雨の日にふくらんだり、湿気でうねったり、
乾燥するとパサパサ広がってまとまらない…。
「スタイリングしてもすぐ崩れる」「朝の髪が別人みたいになる」
そんな悩みを抱えている人はとても多いですよね。
実は、くせ毛が広がる原因は “湿気”と“髪の水分量の不均一” にあります。
髪質のせいだから…と諦める人もいますが、
くせ毛の特徴を理解し、正しいケアをすれば
広がりやうねりは必ずコントロールできます。
この記事では、くせ毛が広がる本当の理由を
「湿気」「水分量」「髪の構造」の観点から詳しく解説し、
広がりを抑えるためのケア方法もわかりやすく紹介します。
くせ毛が広がる原因は“水分バランスの崩れ”にある
まず理解しておきたいのは、
くせ毛は水分バランスが非常に崩れやすい髪質 だということ。
髪の広がりやうねりは、
湿気が多い日だけで起こるわけではありません。
- 湿度が高い → 水分を吸いすぎて広がる
- 湿度が低い → 乾燥でパサついて広がる
つまり、くせ毛は どの季節でも広がりやすい髪質 なのです。
では、なぜくせ毛はこんなに水分の影響を受けるのでしょうか?
くせ毛の構造:水分を吸いやすく、抜けやすい髪
くせ毛が広がりやすい理由は、髪の構造そのものにあります。
1. くせ毛は“形が一定ではない”ため水分が偏る
くせ毛の断面は楕円形で、場所によって厚さが違います。
そのため、水分が均一に保たれず、
- 吸いやすい部分
- 吸いにくい部分
が不均一に存在します。
これが「うねり」の原因に。
2. キューティクルが乱れやすい
くせ毛はキューティクルの向きが不揃いになりがち。
そのため、
- 水分が入りやすい
- 水分が抜けやすい
という“超デリケート構造”。
外部の湿気に一瞬で影響を受けて広がります。
3. 髪内部のタンパク質の並びも不均一
内部構造(コルテックス)の配置もまばらで、
そのため湿度による膨張が一定ではありません。
結果として、
部分的に膨張 → うねり → ふくらみ → 全体が広がる
という流れになります。
湿気で広がる理由|“水分を吸いすぎる”と膨らむ
梅雨や雨の日にくせ毛が広がるのは、
髪が湿気(水分)を吸いすぎてしまうからです。
水分を吸う → 膨張 → 形が崩れる
髪はスポンジのように湿気を吸収し、膨らみます。
- 直毛 → 均一に膨らむ(見た目変化少ない)
- くせ毛 → 不均一に膨らむ(うねり・広がりが出やすい)
この“不均一な膨張”こそが広がりの最大の原因。
表面の毛も膨張して“ボワッ”と広がる
特に表面は外気の影響を受けやすく、
膨張するとスタイルが一気に崩れて見えます。
乾燥で広がる理由|“水分が足りない”とパサつく
意外かもしれませんが、
湿気がない季節にもくせ毛は広がります。
その理由は、
- 髪内部の水分が少ない
- 表面のキューティクルが乱れている
- 摩擦に弱い
これらの性質が影響して、
髪が“パサパサに開いてしまう”ため。
つまり、湿気とは逆で
水分不足による広がりが起こります。
乾燥による広がりの特徴は、
- 触るとザラつく
- 毛先がスカスカ
- 静電気が起きやすい
- スタイリングがもたない
という状態。
湿気・乾燥、どちらも広がるのは
水分バランスが非常に崩れやすい髪質だから なのです。
くせ毛が広がる日常習慣
髪質だけでなく、生活習慣が広がりを悪化させていることもあります。
1. 熱すぎるお湯で洗う
キューティクルが開きすぎると乾燥が進みます。
2. 水分を奪う高洗浄シャンプー
ラウレス硫酸Naなどは乾燥くせ毛に不向き。
3. 濡れたまま放置
水分が蒸発→内部が乾燥→広がりの悪化へ。
4. ドライヤーの熱を近づける
過度な熱で髪のタンパク質が変形し、うねりが強くなります。
5. 摩擦が多いブラッシング
表面が乱れやすく、広がりやパサつきの原因に。
これらの習慣に心当たりがある人も多いのではないでしょうか?
くせ毛の広がりを抑えるためのケア方法
広がりを改善するには、
“水分バランスを保つこと”が最重要 です。
ここからは具体的なケア方法を紹介します。
1. アミノ酸系シャンプーに変える(最重要)
高洗浄のシャンプーはくせ毛の水分を奪い、広がりやすくします。
アミノ酸系のような“やさしい洗浄”を選ぶと、
- 必要な油分を残せる
- 髪が柔らかくなる
- 広がりが抑えられる
と良いことばかりです。
2. トリートメントは“水分補給力の高いもの”を選ぶ
くせ毛が必要としているのは「油分」より「水分」。
特におすすめの保湿成分は、
- セラミド
- PCA-Na
- ヒアルロン酸
- 加水分解コラーゲン
- ベタイン
軽いのにしっかり潤いを与えて、
髪の内部まで保湿できます。
3. アウトバスは“ミルク+オイル”が最も効果的
水分→油分の順でケアすると水分保持力が高まり、
広がりを根本から改善できます。
おすすめの使い方は、
- ミルクで内部に水分を入れる
- オイルで外側をコーティング
この2ステップ。
湿気の時期でもふわっとまとまる髪になります。
4. 乾かし方を変えるだけで広がりが大きく減る
乾燥くせ毛のドライヤーは、
- 根元から乾かす
- 20cm離して風を当てる
- 毛先は最後に乾かす
- 最後は冷風でキューティクルを閉じる
この順番が理想です。
自然乾燥は広がりの原因になるためNG。
5. 湿気対策は“乾燥対策と同じくらい”大切
湿気による広がりは、
内部の水分バランスが崩れることで起こります。
対策としては、
- 朝のスタイリング前に必ずミルク+オイル
- アイロン前は必ず熱保護剤
- 表面にアンチフリースプレー
- 外出時は雨の日に髪を触らない
これだけでも仕上がりが変わります。
くせ毛が広がらなくなる生活習慣のポイント
毎日のちょっとした習慣で、
広がりにくい髪質へ変わることができます。
- シャンプーは38℃以下のぬるま湯で
- タオルでこすらず押し当てる
- 濡れた状態で放置しない
- 寝る前に髪を完全に乾かす
- シルク枕で摩擦を減らす
- アイロンは160〜170℃で手早く
- 紫外線対策を習慣にする
特に“濡れ髪放置”と“摩擦”は
くせ毛を悪化させる大きな原因になるため避けましょう。
まとめ:くせ毛の広がりは“湿気と水分量”を制することで必ず改善する
くせ毛が広がる理由は、髪質のせいではなく
水分バランスが崩れやすい構造だから です。
湿気に弱い
乾燥にも弱い
摩擦にも弱い
こうした特徴を理解し、
水分量をコントロールできるケアに変えることで
髪は確実に扱いやすくなります。
大切なのは、
- アミノ酸系シャンプーで洗う
- ミルク+オイルで水分保持
- 正しい乾かし方
- 湿気・乾燥の両方に対応した保湿ケア
これを続けること。
くせ毛は手をかければ必ず応えてくれます。
今日から少しずつ、髪の水分バランスを整える習慣を取り入れて
広がりにくい、扱いやすい髪を手に入れてくださいね。

