乾燥・パサつきが悪化するNG習慣10選(やりがち注意)
髪が乾燥してパサつく、広がってまとまらない…。
どれだけケアしても改善しないと、
「髪質のせいなのかな」と落ち込んでしまいますよね。
でも実は、
パサつきのほとんどは“日常の小さな習慣”によって悪化している
ことがとても多いのです。
何気ない癖や、「良かれと思ってやっている習慣」が
実は乾燥ダメージを進めているケースは珍しくありません。
この記事では、乾燥・パサつきを引き起こす
やりがちなNG習慣10個 を、理由と改善ポイントとともに詳しく紹介します。
今日から変えられるものばかりなので、ぜひ一つずつ見直してみてください。
1. 熱すぎるお湯でシャンプーしている
シャワーを40~42℃の高めの温度にしていませんか?
特に冬は熱いお湯を使いがちですが、これは乾燥毛にとって大きな負担になります。
髪や頭皮は、高温に弱く、必要な皮脂や水分が急速に奪われてしまいます。
その結果、
- 洗い上がりはサラッとするが、乾かすとパサパサ
- 頭皮の乾燥によるフケ・かゆみ
- 髪の内部まで乾燥して広がりやすくなる
「シャンプーは38℃前後のぬるま湯」が最も髪にやさしく、
乾燥に悩んでいる人ほど温度を下げるだけで改善が実感できます。
2. 洗浄力の強いシャンプーを使っている
乾燥毛の大きな原因として多いのが、
洗浄力が強すぎるシャンプーの使用です。
ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Naなどに代表される
“高級アルコール系洗浄成分”は、汚れ落ちが良い一方で、
乾燥しやすい髪から必要なうるおいまで奪ってしまいます。
その結果、
- キシキシした手触り
- 髪が硬くなる
- トリートメントが効きにくくなる
- 乾かすほど広がる
といった悪循環に。
乾燥毛なら、
アミノ酸系(ココイル〜、ラウロイル〜表記) のシャンプーがおすすめです。
やさしい洗浄力でうるおいを残し、毎日使っても乾燥しにくくなります。
3. 濡れた髪を長時間放置している
濡れている髪は、乾燥しやすい髪にとって最もデリケートな状態です。
キューティクルが開き、摩擦にも熱にも弱くなっています。
お風呂上がりにスキンケアやスマホを先にしてしまい、
髪を放置していませんか?
濡れたまま放置すると、
- 水分がどんどん蒸発し乾燥が進む
- 摩擦で枝毛・切れ毛が増える
- クセや広がりが悪化
- ドライヤーしてもパサついた仕上がりになる
髪は「濡れた時間が長いほど乾燥ダメージも進む」ため、
タオルドライしたら5分以内に乾かすのが理想です。
4. タオルでゴシゴシ拭いている
タオルで髪をゴシゴシ擦る癖はありませんか?
この行動は乾燥毛にとって非常に危険で、
キューティクルがめくれ、内部の水分が失われやすくなります。
正しい拭き方は、
- タオルで髪を包むようにして押し当てる
- 擦らずに、水分を“吸わせる”イメージ
- 吸水タオルならさらに摩擦を軽減できる
髪を優しく扱うだけで、
パサつきと広がりの改善が実感しやすくなります。
5. ドライヤーを近距離で当てすぎている
乾かすのが面倒で、
ついドライヤーを近づけて一気に乾かしていませんか?
近距離の熱風は髪を焼き、
乾燥を加速させます。
髪のタンパク質は60~70℃で変性し始めるため、
ドライヤーの風は 20cm以上離す のが基本です。
乾かす順番も大切で、
- 根元
- 中間
- 毛先
の順に乾かすと、
毛先の乾燥を最小限に抑えられます。
最後は冷風でキューティクルを整えると、
まとまりやツヤが出やすくなります。
6. ヘアアイロンの温度が高すぎる(180℃以上)
ヘアアイロンやコテは、髪を綺麗に見せる便利アイテムですが、
乾燥毛にはダメージリスクが非常に高い行為です。
特に180℃以上の温度設定は、
髪内部のタンパク質を変形させ、元に戻らない深刻な乾燥を招きます。
- 表面が硬くなる
- 手触りが悪くなる
- 枝毛・切れ毛が増える
- カラーが落ちやすくなる
定期的に高温を当てると乾燥悪化が止まりません。
くせが強い人でも
160〜170℃ に抑えるのがベスト。
必ずヒートプロテクトミストを使用しましょう。
7. トリートメントを根元につけている
髪を保湿したい気持ちで、
トリートメントやヘアマスクを根元から塗っていませんか?
根元に油分がつくと、
- 頭皮がベタつく
- ボリュームが出ない
- うるおいのムラで乾燥が悪化
- かゆみの原因になる
など、いいことがありません。
トリートメントは 中間〜毛先のみ に丁寧に塗り、
粗めのコームでとかすと、均一に浸透しやすくなります。
8. 紫外線対策をしていない
意外かもしれませんが、
髪は肌よりも紫外線に弱いことをご存じでしょうか?
紫外線でキューティクルが損傷すると、
- 内部の水分が蒸発し乾燥
- 色落ちのスピードが早くなる
- 髪がパサつく
- 指通りが悪くなる
とダメージの連鎖が起こります。
外出時は 髪用UVスプレー や日傘を活用しましょう。
夏だけでなく、冬でも紫外線は一定量あります。
9. 誤ったブラッシングをしている
乾燥毛の人は
「ブラッシングだけで髪が傷む」ことがあります。
特にNGなのが、
- 濡れた髪をブラシでとかす
- 無理に引っ張って解こうとする
- 目の細かいコームを使う
これらはキューティクルの損傷を招き、
乾燥が進む原因に。
改善ポイントは以下です。
- 濡れた髪には粗めコーム、または専用の濡れ髪用ブラシを使用
- 下から少しずつほぐしていく
- 引っ張らず、絡まりを丁寧にほどく
優しいブラッシングは、ツヤの復活にもつながります。
10. 食事・睡眠などインナーケア不足
髪の乾燥は、
外側だけでなく内側の状態にも大きく影響されます。
特に不足しやすいのが、
- たんぱく質(髪の主成分)
- 鉄分(特に女性は不足しやすい)
- ビタミンB群
- 亜鉛
これらが不足すると、
- 髪が細くなる
- ハリコシがなくなる
- 乾燥しやすくなる
- 抜け毛が増える
といったトラブルが起きやすくなります。
睡眠不足も修復力を下げるため、
パサつきに悩む人は
外側+内側の両方のケア が必要です。
乾燥を改善するために“今日からできること”
NG習慣をやめるだけでも効果は大きいですが、
さらに改善を早めるなら次のケアを取り入れるのがおすすめです。
1. アミノ酸系シャンプーに変更する
洗う工程を変えるだけで乾燥は大きく変わります。
2. ヘアミルク+オイルの重ね塗り
水分補給と油分のコーティングでうるおいが持続します。
3. 乾かし方を“根元から”の順番に変える
毛先の乾燥を防ぎ、まとまりがよくなります。
4. 紫外線対策を習慣にする
一年中、髪は紫外線にさらされています。
5. シルク枕カバーを使う
摩擦が減り、朝の広がりが大きく変わります。
まとめ:乾燥・パサつきは“習慣を変えるだけ”で必ず改善する
乾燥やパサつきは、
髪質だけではなく「無意識の癖」が原因のことが多いもの。
今回紹介した10個のNG習慣は、どれも今日から変えられるものばかりです。
特に大きなポイントは、
- 熱(お湯・ドライヤー・アイロン)の扱い方
- 摩擦を減らすこと
- 洗浄力の強いシャンプーを避けること
- 濡れた時間を短くすること
- 内側の栄養もしっかり整えること
これらを意識するだけで、
髪は自然とツヤと柔らかさを取り戻します。
髪は丁寧に扱えば必ず変わります。
まずはひとつ、今日からできることを始めてみてくださいね。

